建設アスベスト訴訟解決へ懇談 全国連絡会と共産党国会議員団

日本共産党国会議員団(右側)と懇談する建設アスベスト訴訟全国連絡会の人たち(左側)=7日、衆院第2議員会館 建設アスベスト訴訟全国連絡会は12月7日、衆院第2議員会館で日本共産党国会議員団と懇談し、最高裁判決が迫った裁判の全面解決や被害補償基金の創設への協力を要請しました。
 
 神奈川訴訟弁護団長の西村隆雄弁護士は、「判決は、国に14連勝、一人親方救済も7連勝、建材メーカー責任も9勝している。最高裁判決を勝ち取り、全面解決を図りたい」と強調しました。
 
 東京訴訟弁護団の佃俊彦弁護士、井上聡弁護士が最高裁でのたたかいの焦点、裁判によらない救済のため基金創設の必要性を説明しました。
 
 東京土建原告団共同代表の吉田重男さん(72)は、「死んだ兄の遺族原告として、自分自身の被害の原告として、たたかっている。建材メーカーに怒っている。自分は利潤をあげ、労働者が亡くなっている。裁判によらずとも謝ってほしい」と語りました。
 
 神奈川2陣訴訟原告団長の望月道子さんは、「建設現場で清掃をしていた。勝利判決をみたいと言いながら多くの仲間が亡くなった。基金創設をかなえてほしい」と訴えました。
 
 党議員団から、穀田恵二、高橋千鶴子、畑野君枝、田村貴昭、宮本徹の各衆院議員、山添拓、武田良介、伊藤岳の各参院議員が出席しました。「最高裁勝利のためにも、国会で関心を高めていきたい」(高橋氏)、「野党合同ヒアリングなどで判決の到達を共有していきたい」(山添氏)、「地元で懇談し、建設現場の飛散対策などに取り組んでいる」(田村氏)と答えました。(しんぶん赤旗 2020年12月8日)