北九州市議選31日投票 党10氏全員当選へ激戦 支部・後援会が全力

28日 出口候補と朝宣伝 最終盤を迎えた北九州市議選(31日投票)は、3500億円の下関・北九州(下北)道路を進める自民党・公明党が議席を伸ばすのか、コロナ対策を優先し福祉・暮らし第一の政治をつくる日本共産党が10人全員当選を果たすのかをめぐり、大激戦・大混戦となっています。
 
 日本共産党のどの候補も当落線上でのせめぎ合い。小倉北区では、共産党の出口しげのぶ候補=現=、大石まさのぶ候補=前=を押し上げようと、支部・後援会が全力を挙げています。1月28日には田村貴昭衆院議員が出口候補の応援に駆け付け、ともに訴えました。
 
 出口候補の演説場所に駆け付けた男性(82)は連日電話で支持を訴えています。「下北道路よりコロナ対策を」との訴えに地域の高齢者の女性は「そんなに(経費が)かかるんね」と驚きます。「高齢者医療の2割化は入院でもすれば何十万にもなって困る」「近くのスーパーが無くなって遠くまで歩かなくてはいけない。高齢者福祉乗車券はぜひやって」などの声が返ってきています。
 
 同区では定数11に18人が立候補して大激戦になっています。出口、大石両候補と自民党の2候補、無所属の2候補が当落線上に固まってしのぎを削り、公明党は前回増やした3議席の死守に危機感を持って票を奪い合っています。
 
 男性は「地域に配った共産党のビラが丸めて私の自宅のポストに突っ込まれていた。他陣営の焦りが見える。何としても競り勝つ」と意気込みます。
 
 同じく出口候補を押し上げようと頑張る女性(83)は「『投票に行っても一緒』という人に党の頑張りを伝え、あなたの一票が物を言う、と話しています」と語りました。
 
 大石候補の支持をもう一回り広げてと電話する女性(75)は、支持者から「共産党さんは大丈夫でしょ」との声が多いと述べ、「最後まで気を引き締めて声をかけなければ」と語りました。
 
 小倉南区(定数12)では「共産、自民、立憲系のどの候補が落選するか注目どころだ」とマスコミ関係者に言われています。八幡西区(定数15)では永井ゆう、いとう淳一両候補=ともに新=を含め6候補が当落線上で激しく競り合っています。若松区(定数5)、八幡東区(定数4)、戸畑区(定数4)は1人落ちの少数激戦、門司区(定数6)では11人が立候補し、多数激戦となっています。(しんぶん赤旗 2021年1月29日)