佐賀県唐津市七山の脊振(せふり)山系で計画されている大規模風力発電計画の問題で7月31日、日本共産党の田村貴昭衆院議員は唐津市内で市民との意見交換会を開きました。
この風力発電は、大和エネルギー(本社・大阪府)が計画しているもの。発電機8~10基を設置し、早大3万2千キロワットの出力を見込んでいます。事業区域は353ヘクタールです。
田村氏は全国で自然エネルギーによる発電がすすんでいることにふれ、「原子力に頼らない再生可能エネルギーは、国のエネルギー需給の中心に位置づけなければいけないが、住民の望まない設置はありえない。危険な箇所に設置し、災害を誘発したところもある」とのべました。
計画地から2・5キロの場所で養蜂を営む男性(74)は、「風力発電によって電磁波が出ると、ハチが方向感覚を失って巣に帰れなくなるといわれています。ハチだけでなく、自然が侵されることによる生物への影響は計り知れません」と不安を語りました。
懇談には井上祐輔県議、浦田関夫、黒木初両市議も参加しました。(しんぶん赤旗 2021年8月3日)