日本共産党の田村貴昭衆院議員は9月3日、8月の豪雨災害で土砂崩れなどの被害を受けた長崎県雲仙市の「雲仙温泉観光協会」を訪れ、被災の影響や要望などを聞きました。党県委員会の山下満昭委員長と上田篤、矢崎勝己の両市議も同席しました。
雲仙市では8月13日に起きた土砂崩れで3人が死亡。温泉旅館が立ち並ぶ八万地獄地区では源泉が埋まり、周辺の宿泊施設の一部で湯が出なくなるなどの被害が出ています。八万地獄地区の山には亀裂が見つかり、地元住民約100人が一時避難をしていました。
宮崎高一同協会長は「コロナ禍で全ての観光業者が大打撃を受けたところでこの被災。災害が全国に報道され、雲仙温泉が全滅したような風評被害が起きている。営業しているところもあるのに、5300件、1万8000人のキャンセルがあり、1億円以上の損害が出た」と窮状を訴えました。その上で「災害から復興するまでにお客さまが来ないとなると厳しい。事業を継続していくための支援をお願いしたい。このままでは持たない」と述べました。
田村氏はお見舞いを述べた上で、「コロナ禍で2年連続、その上被災という雲仙温泉の特殊な事情を、すぐに戻って経産省と中小企業庁に伝えたい」と語り、「昨年の豪雨災害の際につくった『なりわい再建支援事業』を適用させていかなければ」と強調しました。(しんぶん赤旗 2021年9月8日)