第49回総選挙の全議席が11月1日、確定し、日本共産党(公示前12議席)は比例代表で9議席、小選挙区では「オール沖縄」でたたかった赤嶺政賢氏が沖縄1区で勝利し、10議席を獲得しました。政権交代に挑んだ市民と野党の共闘が一定の効果を発揮し、野党で候補者を一本化した62の選挙区で与党候補に競り勝ちました。自民党は選挙後に無所属の2人を公認して261議席を得て、公示前276議席から後退したものの、単独で国会を安定的に運営するための「絶対安定多数」を維持しました。(関連記事)
日本共産党は、比例代表では、前回獲得した11議席(得票440万票、得票率7・90%)から9議席(得票416万票、得票率7・25%)へと後退する結果となりました。
今回の総選挙で日本共産党、立憲民主党、社会民主党、れいわ新選組の4野党は、市民連合と20項目の共通政策を結び、共産党と立民は政権公約でも合意し、「政権交代」をめざし協力・連携してたたかいました。全国289の小選挙区のうち214区で候補を一本化し、神奈川13区で自民党の甘利明幹事長が敗北したのをはじめ、自民党の重鎮や有力候補に野党候補が打ち勝つ選挙区が相次いで生まれました。
一方で、自公の補完勢力である「日本維新の会」が公示前11議席から41議席へと議席を伸ばしました。自民、公明と維新の改憲勢力は、改憲原案の国会発議に必要な衆院総定数の3分の2(310議席)以上を確保しました。
沖縄では、「オール沖縄」は、1区の赤嶺氏の議席を守り、2区の新垣邦男氏(社民党)が当選しましたが、3区と4区は及びませんでした。
比例代表で日本共産党は、東北ブロック(定数13)で高橋千鶴子氏が7選、北関東ブロック(同19)の塩川鉄也氏が8選、南関東ブロック(同22)の志位和夫委員長が10選を果たしました。東京ブロック(同17)で笠井亮氏が6選、宮本徹氏が3選、東海ブロック(同21)で本村伸子氏が3選。近畿ブロック(同28)で穀田恵二氏が10選、宮本岳志氏が5選、九州・沖縄ブロック(同20)で田村貴昭氏が3選を決めました。(しんぶん赤旗 2021年11月2日)