日本共産党国会議員団は12月20日、農林水産省を訪れ、酪農・畜産にかかわる問題について金子原二郎農水相に要請しました。
要請には、田村貴昭衆院議員・党農林水産部会長、紙智子、武田良介の両参院議員が参加しました。
コロナ禍による生乳、乳製品の需要の減少と、燃油や輸入飼料など生産価格資材の高騰によって生産者の経営環境が悪化し、「経営が継続できないほどの深刻な影響を受けています」と訴え、国として緊急支援をするよう求めました。
申し入れでは、▽コロナ禍による需要減退により過剰在庫が生じている乳製品について、国が生乳の需給調整に責任を持って支援すること▽生産資材価格の高騰が続くもとで、農家負担軽減を図ることなど12項目を要請しています。
要請趣旨を説明した紙氏は、年末年始に向けて廃棄の懸念が高まっている生乳について、「この間、生産者は国の政策に協力して規模拡大を進めてきました。国が責任を持ち、酪農家が生産意欲を失わないよう支援を」と要求。
その上で、「畜産クラスター事業」をはじめとする各種支援措置には規模拡大要件があると指摘し、「これではアクセルとブレーキを同時に踏めと迫っているようなものです。実情を踏まえた改善を」と求めました。
金子農水相は、要請された項目はすべて重要な問題だと述べ、「要望を受け止め、今後の政策に生かしたい」と応じました。(しんぶん赤旗 2021年12月21日)