消費税・インボイス 大争点 参院選で審判呼びかけ 不公平な税制をただす会が懇談会 3野党あいさつ

不公平な税制をただす会の国会議員との懇談会で報告する田村氏=15日、衆院第2議員会館不公平な税制をただす会は6月15日、衆院第2議員会館で、消費税減税・(適格請求書)制度実施中止を求める国会議員との懇談会を行いました。日本共産党、立憲民主党、れいわ新選組の代表があいさつしました。
 
 菅隆徳共同代表・税理士が開会あいさつし、岸田文雄首相は軍事費2倍化の財源を言わないが、「消費税大増税や社会保障の切り捨てになるのは明らかだ」と指摘。インボイス導入は「中小業者の免税業者、課税業者にとっても死活問題」と述べ、廃止に向けて取り組もうと呼びかけました。
 
 今国会でインボイス問題について8回論戦してきた日本共産党の田村貴昭衆院議員は、数度の消費税増税とコロナ禍、燃油・資材値上げのなか、インボイスで中小業者、農家、フリーランスに新たな負担を押し付けるのは間違いだと強調。「立場は違ってもすべての野党が消費税率引き下げを主張している。消費税減税・インボイス中止を参院選の大争点にして奮闘する」と語りました。
 
 インボイス制度を考えるフリーランスの会の小泉なつみさんは「ストップ・インボイスのためにSNSで活動を強めていきたい」と訴えました。
 
 報告した浦野広明共同代表・元立正大学法学部教授・税理士は、野党4党が10日に消費税減税法案を衆院に共同提出したのは画期的だと強調し「来年10月実施予定のインボイスを許さない運動を広げよう」と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2022年6月16日)