消費税のインボイス(適格請求書)制度に反対する集会が11月1日、衆院第1議員会館で行われました。声優やライターなど、インボイスの対象になる人たちが次つぎとマイクを握り、導入が強行されれば仕事を続けられなくなる人がたくさん出てくると訴え。「中止の世論をみんなで高めていこう」とアピールしました。
主催した「公正な税制を求める市民連絡会」を代表して、共同代表の宇都宮健児さんがあいさつ。インボイスは、フリーランスや小規模事業者など幅広い職種の人に深刻な悪影響が出ると指摘。「廃業を検討している人も少なくありません。中止の声をさらに広げていきましょう」と語りました。
インボイスの影響を受ける当事者が発言しました。
「インボイス制度を考える演劇人の会」を立ち上げた俳優の廣瀬綾さんは、「演劇関係者のなかでは、いまだにインボイスの周知すら進んでいません」と告発。業界アンケートにも取り組みながら、実態を可視化していきたいと述べました。
声優の岡本麻弥さん(「VOICTION」共同代表)は、日本には声優として活動している人が1万人いるが、そのほとんどがインボイス制度の影響を受けてしまうと発言。「若い人たちの才能の芽も摘む、インボイスは反対です」
日本共産党、立憲民主党、国民民主党、社民党の国会議員が参加し、共産党からは田村貴昭衆院議員があいさつしました。(しんぶん赤旗 2022年11月2日)