日本共産党の田村貴昭衆院議員は1月19日、鹿児島県入りし、高病原性鳥インフルエンザの発生によって被害を受けた養鶏農家や地域住民を見舞うとともに、現地調査を行い、国、県、市への要望を聞き取りました。
たいら行雄県議、中嶋敏子・出水(いずみ)市議が同行。出水市内では、地元の伊藤浩樹県議(自民党)も一緒に視察しました。
県庁では、畜産課長などに県内の被害状況や今後の対策を聞き取りました。県内では今季、出水、阿久根、南九州の3市で、過去最多となる12例の感染が確認され、殺処分数は約134万羽に上りました。
被害にあった養鶏農家からは「飼料代や電気代が高騰して大変な思いをしてきたが、ニワトリの元気な姿に励まされていた。感染を防ぐことができず殺処分という結果、とてもつらい」「鶏舎の防疫対策に投資したいが先行きが見通せない」など、悲痛な声が寄せられました。
田村議員は「再建に向けた支援の拡大が必要。皆さんの声を国会に届けて頑張りたい」と語りました。
また出水市内では先月から、殺処分したニワトリを埋めた近くのため池や川が汚染され、悪臭や大量のハエが発生するなどしています。
餅井地区では自治会の役員と懇談。「悪臭で夜も眠れず食事もとれない」「早く元に戻してほしい」と早急な解決を求める声が上がりました。地下水を飲用している住民や、地下水を使っているクリーニング店からは水質を不安視する声が上がりました。県は埋めた場所が原因と認め住民に謝罪、別の場所に埋めなおす検討を進めています。(しんぶん赤旗 2023年1月21日)