ノリ漁「諫早水門の汚水止めて」 田村貴昭議員が聞き取り 佐賀・鹿島

引き上げられたノリを写真に取る田村氏=11日、佐賀県鹿島市 日本共産党の田村貴昭衆院議員は3月11日、有明海のノリ養殖の不作など、海の環境が悪化している問題で、佐賀県鹿島市七浦(ななうら)の箱崎でノリ漁をしている漁業者らに聞き取りを行いました。
 
 漁業者は昨年もノリは「金髪」と呼ばれる不良の状態だったが、今年はもっと悪い状態だと口々に訴え。漁業者の一人は「(一緒に漁業をしている)息子から『黒いノリを見たことがない』と言われショックでした」と話し、国の再生事業で行っている海底耕うんなどの取り組みを「気休めでしかない」と話しました。
 
 別の漁業者は「借金があってやめられない」「農水省は現場を見に来い」と語気を強めました。諫早湾干拓事業潮受け堤防の影響について、「諫早水門から出される汚水を止めてもらいたい」「潮流を元に戻してもらわないと。開門すれば解決する話だ」と話しました。
 
 開門を求める「よみがえれ!有明訴訟」原告団の平方宣清さんも駆け付け、「国会で院内集会を開くときも自民党に参加の案内に行ったが、来てくれない。国民が政治を変えなければ海は良くならない」と話しました。
 
 「国に直接言いたい」と訴える漁業者に、田村議員は「ぜひ、国にみなさんの声を直接届けましょう」と話しました。聞き取りには、松尾まさ子市議が同行しました。(しんぶん赤旗 2023年3月16日)