馬毛島で米空母艦載機離着陸訓練(FCLP)移転に伴う自衛隊基地の建設が進められている鹿児島県西之表市で、「馬毛島への米軍施設に反対する市民・団体連絡会」が7月23日、第5回総会を開きました。日本共産党の田村貴昭衆院議員があいさつしました。
山内光典会長は、岸田政権が地元理解を得ないまま工事を強行したと強調し「民意も地方自治も無視している」と訴えました。
田村氏は、アメリカいいなりに大軍拡を進める岸田政権を批判。「『戦争する国づくり』の拠点ともいうべき基地計画。撤回まで全力でがんばる」と決意表明。総会後の学習会では東京での連帯運動や、買収や建設予算のルール違反、官製談合疑惑などを解説しました。
県護憲平和フォーラムの磨島昭広事務局長、立憲民主党の水野素子参院議員があいさつ。オンライン参加で朝井志歩・愛媛大学准教授が建設反対運動に加えて建設後も想定した運動を提案。日本平和委員会の千坂純事務局長が、新基地は日本や国民を守るものではないと指摘。沖縄の運動を引き合いに不屈のたたかいを呼びかけました。
参加した男性(71)は、建設関係者の大量流入による宿泊施設の不足や家賃の高騰、水道やし尿処理など生活インフラの不足を心配し、「国防以前に地域住民の生活を破壊して何を守るのか」と話しました。(しんぶん赤旗 2023年7月24日)