奄美の軍事基地化ノー ミサイル配備 田村貴昭衆院議員ら調査 鹿児島

射撃場(右奥)など奄美駐屯地を調査ずる(左から)田村、サキダ、まつざき各氏=24日、鹿児島県奄美市 鹿児島県の離島・奄美大島へのミサイル配備の問題で、日本共産党の田村貴昭衆院議員(衆院九州・沖縄ブロック比例代表予定候補)は9月24日、瀬戸内町の陸上自衛隊瀬戸内分屯地と奄美市の奄美駐屯地を調査しました。まつざき真琴・衆院鹿児島2区予定候補とサキダ信正市議が同行しました。
 
 田村氏らは、大型弾薬庫の建設で長射程ミサイルの配備が取り沙汰される瀬戸内分屯地を外周から調査し、周辺の豊かな自然環境や、最も近い集落などを確認。奄美駐屯地では、室内射撃訓練場や地対艦ミサイルなどを調査しました。
 
 サキダ市議は、自衛隊が基地で行う中学生に迷彩服を着せる職業訓練や、音楽イベント・通学路の交通誘導への迷彩服姿の自衛官の参加を報告。「戦争が身近にあるのが当たり前に感じるよう市民を誘導している」と指摘しました。
 
 奄美大島では今月、日米共同訓練が実施され、危険な欠陥機オスプレイは9回にわたり奄美空港に着陸。10月にはオスプレイも参加した日米共同訓練が予定されています。
 
 調査後、田村氏は「離島の軍事基地化が急速に進んでいることがよく分かった。世界自然遺産の島が、岸田政権による敵基地攻撃能力保有、集団的自衛権行使で戦争の標的になるなど許されない」と語りました。(しんぶん赤旗 2023年9月25日)