農政変える運動の中心に 農民連青年部が総会

 農民運動全国連合会(農民連)青年部は9月30日、1日の2日間、第31回総会を東京都板橋区で行いました。青年農家の多様な要求でつながりを広げ、農政を変える運動の中心的な役割を果たす仲間増やしと青年部づくりを進める方針を確認しました。
 
 あいさつした平間徹也部長は「コロナ禍を経て久しぶりの対面の総会だ。交流と議論を深め、新たなスタートにしよう」と語りました。
 
 渡邊信嗣事務局長は活動報告と運動方針の提案で、畜産・酪農危機などで政治を大きく動かしてきた農民連の運動を受け継ぐ青年部の活動の前進が「最大の課題だ」と強調。独自にインボイス(適格請求書)制度の学習会を開いた宮城県連青年部の取り組みも紹介し、食料自給率問題など消費者や青年農家の関心・要求に応えた学習会を無数に開催し、仲間を増やしていこうと提起しました。
 
 討論では、「自給率、食の安全、有機農業などへの関心は高い。各分野の団体にも足を運び、学習や対話を広げていこう」などの発言がありました。
 
 特別企画では、消費者なども参加して、スーパーのお弁当やファストフードの材料を調べ、自給率を計算するワークショップを行いました。
 
 青年部役員の小田川遥平さんがインドネシアで開かれた国際農民組織「ビア・カンペシーナ」の青年研修会議について報告しました。
 
 日本共産党の田村貴昭衆院議員があいさつ。岸田政権がインボイス制度強行などの暴走を強める一方で、農業・食料危機の打開の姿勢がないと批判し、「来たる総選挙を食と農の危機打開、インボイス中止の選挙にしよう」と訴えました。(しんぶん赤旗 2023年10月3日)