埋設除草剤の撤去調査 田村貴昭議員ら 佐賀・吉野ケ里

説明を受ける田村議員 日本共産党の田村貴昭衆院議員は6月10日、猛毒のダイオキシンを含み「枯れ葉剤」の原料として知られる「2・4・5T剤」が全国の山林に埋められている問題で、撤去の状況などの確認のため、佐賀県吉野ケ里町の埋設現場を調査しました。
 
 「2・4・5T」剤は、営林署の大規模造林のため、雑草の除草剤として使用していましたが1971年に禁止に。全国46カ所に埋蔵されています。国会での田村議員の言及に、林野庁はすべて掘削・撤去するとしています。
 
 現場では九州森林管理局森林整備部の松木聡部長が対応。埋蔵場所は15×10×6メートル四方のテントで覆われ、中で除去作業が行われていました。作業は「2・4・5T」剤を土壌とセメントで混ぜ固めて埋設されているものを掘削して、こぶしくらいの大きさに砕き、ドラム缶に詰め、処理施設へ運搬、無害化処理を行うものです。
 
 田村氏は処理までの流れや周辺の土壌、作業員の安全性などを確認。視察後、田村氏は「モデル的な取り組みで大変な作業の中、作業員の安全や周辺環境にも危害がなく除去されていることが確認できた」と話しました。
 
 武藤明美・佐賀県議、隣接する福岡県那珂川市の平山ひとみ、吉永直子両市議が参加しました。(しんぶん赤旗 2024年6月12日)