米が品薄で入手困難になっている事態を受け、日本共産党国会議員団は8月23日、農林水産省に対して国会内で緊急に申し入れをしました。「4店舗回ってようやく買えた」「違う店で買えたが普段より高い」など国民から寄せられた声を伝え、緊急の対策を求めるとともに、国が穀物の生産と供給に責任を持つよう、農業政策の抜本転換を求めました。(申し入れ書全文)
申し入れでは、▽実態を把握し関係者の声を聞く▽店頭に米が十分に回るよう緊急対策を講じる▽価格保障や所得補償を抜本的に充実し、農家が安定して生産を続けられるようにする▽子ども食堂などへの備蓄米支給について、支援が行き渡るよう制度を改める―ことなどを求めました。
田村貴昭衆院議員は、米がないという声を4月以降、届けてきたが何の手だても取られてこなかったと強調。「小麦価格が上がり米の消費が伸びている面もある。少しの在庫減で需給バランスが崩れる米の性質を考えても、政策を大本から転換するべきではないか」と語りました。
本村伸子衆院議員は「新米価格の高騰もありうる。一人親など困窮世帯に主食の米が届くようにしてほしい」と訴えました。
農水省の担当者は「全体として需給のひっ迫が起きているとは考えていないが、流通業者との情報共有をより密にしていきたい」とこたえました。
申し入れには、倉林明子副委員長、山添拓、井上哲士の各参院議員、宮本徹衆院議員が同席しました。(しんぶん赤旗 2024年8月24日)