核廃絶貫く共産党大きく 山添政策委員長と田村貴昭候補訴え 長崎

拍手に応える(左から)田村候補、山添氏、内田候補=23日、長崎市 総選挙での九州・沖縄ブロックの現有議席の絶対確保、比例2議席奪還をめざし、日本共産党の山添拓政策委員長は10月23日、被爆地・長崎市で街頭演説をしました。田村貴昭衆院九州・沖縄比例候補、内田隆英衆院長崎1区候補とともに「核廃絶・平和外交を一貫して求める共産党を伸ばしてほしい」と訴えました。
 
 山添氏は、この日始まった最大規模の日米共同統合演習にふれ、「日米一体で抑止力の強化というが、相手にとっても軍拡の口実となりエスカレートする。その最たるものが、いざというときは核兵器を使うと脅す『核抑止』だ」と指摘しました。「核抑止」を否定し「核は二度と使ってはならない」と訴えてきたヒバクシャの声が世界から評価されたのが、日本被団協のノーベル平和賞受賞だと述べ、日本政府は被爆の実相に向き合い、核兵器禁止条約に参加すべきだと強調。「今求められているのは、平和外交を徹底して行う政治への転換。長崎からその声を一緒に上げよう」と呼びかけました。
 
 田村候補は、特定利用空港に指定された長崎空港での戦闘機離着陸訓練や、水陸機動団と呼応した佐賀空港のオスプレイ配備など九州・沖縄での「戦争する国づくり」を批判。「大軍拡財源法に最後まで反対した共産党に平和の願いを託してほしい」と語りました。
 
 演説に参加した男性(89)は、「被爆体験者」とされる被爆者。「すべての原爆被害者を被爆者に。核兵器禁止条約に参加する日本。これらを堂々と掲げる共産党を押し上げたい」と支持拡大に意気込みました。
 
 山添氏は、長崎県諫早市でも訴えました。(しんぶん赤旗 2024年10月24日)