現行保険証の存続を求め、マイナンバー保険証の強制に反対する「保険証の存続を求める署名提出集会」が11月28日、参院議員会館内で開かれました。集会は全国保険医団体連合会(保団連)が主催。賛同団体が集まりました。
司会をした医師の杉山正隆氏は「177万人を超える署名が集まった。保険証維持を求める医療従事者と患者さんの実感だ」と報告し、国会議員に署名を提出しました。
リレートークが行われ、政府が現行保険証廃止を強行しようとしているにもかかわらず、マイナ保険証の普及が進んでいないなどの指摘がありました。医療現場からは、社会的弱者に負担が重く、個人情報が守られず、カードも使いにくいとの悲鳴の声が相次いで伝えられました。
マイナンバー制度反対連絡会の石川敏明氏は政府の対応について「リニアが開通するから、(東海道新幹線の)こだまとひかりと東海道線を廃止するというようなもの」と批判。現行保険証について、「発行停止後も保険証は当面使える。保険証の使用継続を」と訴え、現行保険証廃止後の混乱が予想されるとして、反対運動の継続を訴えました。
日本共産党からは小池晃参院議員・書記局長、倉林明子参院議員・副委員長、山添拓参院議員・政策委員長、伊藤岳、吉良よし子、紙智子、仁比聡平の各参院議員と田村貴昭衆院議員が参加。小池書記局長は「(現行)保険証廃止は道理がない。(首相の)石破さんでさえ継続を訴えたではないか。野党が力を合わせ、たたかいを広げていきたい」と訴えました。立憲民主党などの国会議員も参加しました。(しんぶん赤旗 2024年11月29日)