東京地裁が3月25日、統一協会(世界平和統一家庭連合)に対し解散命令を決定したことを受けて、野党国対ヒアリングが同日、国会内で開かれました。被害者らは、統一協会の財産保全、被害者への謝罪と賠償、救済などを求めました。
みらいさん(仮名)は両親が信者で、これまで1億6千万円を献金してきたといい、「月末には生活費が2、3千円しか残らず苦しい思いをしてきた」と述べ、地裁の判断に「とても感極まっている」と話しました。
元信者2世の山本サエコさん(仮名)は、解散命令は、これまで一丸となって闘ってきた結果だと評価。被害者は、高額献金のために借金が膨らみ、貧困になっていく恐怖を味わうと述べ、自身も子を持つ母親だとして、「子どもたちに安心して過ごせる国になってほしい」と強調しました。
母親が1億円以上の献金被害にあった中野容子さん(仮名)は、裁判を闘う中で、統一協会から多くのクレームが来ていたとして「当事者だけでなく、支援者へのひぼう中傷はやめてほしい」と訴えました。
自身も25年ほど深く信仰していたという田村一朗さん(仮名)は、解散命令が出たことで「さらにひぼう中傷が強まる可能性がある。日本全体の問題として取り上げ続けてほしい」と話しました。
日本共産党からは田村貴昭、本村伸子両衆院議員と山添拓参院議員が参加しました。(しんぶん赤旗 2025年3月27日)