ケアにふさわしい賃金を 医労連が定期大会

スクリーンショット 2025-07-24 123417 日本医療労働組合連合会(日本医労連)は7月22日、滋賀県内で定期大会を開き、命と暮らしを守るケア労働者にふさわしい大幅賃上げの実現や大幅増員、社会保障拡充などの運動方針を提起しました。24日まで。
 
 あいさつに立った佐々木悦子委員長は、参院選で排外主義を訴える政党の伸長や米国言いなりで「戦争の準備」を進める石破茂政権を批判し、「再び戦場の血で白衣を汚さない」を原点にした平和運動に取り組むと強調しました。春闘では医療・介護の賃上げが取り残され、人手不足の深刻化や経営悪化の悪循環に陥っていると指摘。政府が骨太方針に盛り込んだ医療・介護・福祉分野の「賃上げ」「人材確保」の具体化、働き方と役割に見合った賃金、人員配置の実現へ奮闘しようと呼びかけ。政府が一部野党と合意した「医療費4兆円削減」など社会保障切り下げを許さず、余力ある医療提供体制の再構築、介護・福祉体制の維持強化を訴えました。
 
 米沢哲書記長が運動方針案を提案。賃上げの世論をつくってきた一方で、賃金は他産業の引き上げの3分の1しか上がっていないと述べ、ストライキを構えた大幅賃上げを求める闘いや、政府に全額公費による賃上げ支援策と物価高や人件費増を補える診療報酬・介護報酬の臨時改定を求める闘いを強調。10%以上の報酬引き上げを求める団体署名や、夜勤規制と大幅増員をめざす署名目標100万人などを提起しました。
 
 日本共産党の田村貴昭衆院議員が来賓あいさつしました。(しんぶん赤旗 2025年7月23日)