最賃1500円へ 民青と田村議員 福岡労働局に申し入れ

要望書を手渡す山野氏たちと田村氏(奥右) =28日、福岡市 日本民主青年同盟福岡県委員会は7月28日、最低賃金額の1500円(現在992円)への引き上げを求め、福岡市の福岡労働局に申し入れを行いました。日本共産党の田村貴昭衆院議員が同行しました。
 
 申し入れでは、全国一律の制度にすること、中小企業への支援を行うことも求め、この間、聞き取ってきた青年・学生の声を紹介しました。
 
 参加した、同盟員のHさん(29)は、バリスタのスキル向上のために働くカフェの時給が最賃張り付きで、生活費や将来設計のために割高のアルバイトを掛け持っていること、少しの支出にもためらいがあることなどをのべ、「人間らしく生きるためにも引き上げてほしい」と訴え。党県委員会学生担当責任者のWさんは、多くの学生が高い学費のために深夜帯のアルバイトで働いており学業にも悪影響を与えていることや、自身の奨学金返済の苦労などを訴えました。
 
 労働基準部・賃金室室長と室長補佐が対応。室長は、要望に対し理解を示し「審議会にしっかり伝えたい」と話しました。
 
 申し入れ後、山野遼大委員長は、ここ数年で「賃金引き上げが必要という一致点ができてきた」と手応えをのべ、大幅引き上げ実現への意欲を示しました。(しんぶん赤旗 2025年7月30日)