日本共産党の田村貴昭衆院議員は10月4日、鹿児島県といちき串木野市が洋上風力発電の候補地としている同市照島海岸で現地調査しました。平良行雄県議、福田道代元市議、にいたに友希党市生活相談室長・市議予定候補が同行し、説明を受け住民の話を聞きました。
国は3日、再エネ海域利用法に基づき、いちき串木野市沖5キロの海域を洋上風力発電事業の「準備区域」に整理したと公表しました。県が事業化の前提となる「促進区域」指定をめざして4月、国に情報提供したことを受けたもの。「準備区域」はその次の段階の「有望区域」の要件は満たさないものの、県の協議会での具体的な協議を念頭に利害関係者等との調整に着手している区域とされます。
地元住民への十分な説明がない状況で推進する県や市に対し、市民団体が計画中止を求める3766人分の署名を市に提出するなど運動が起きています。照島海岸近くに住み、にいたにさんとともに「洋上風力発電計画を考える会」で活動する五島ミエ子さん(75)は「近隣に住宅や学校、高齢者施設などがあり、低周波やシャドーフリッカー(風車の羽根の影)などの影響が心配。市民の声を聞いてほしい」と訴えました。
田村氏は「市民の理解が得られなければ事業は認められない。美しい海岸の景観を守り、住民合意を求める立場で力を合わせよう」と述べました。(しんぶん赤旗 2025年10月5日)