現場無視の介護改悪反対 ケア社会をつくる会集会に580人

 2割負担の対象拡大、ケアプラン有料化など介護保険改悪をめぐり政府の審議会での議論が大詰めを迎えるなか、「ケア社会をつくる会」は12月5日、緊急集会「ストップ!介護崩壊」を開催、参院議員会館の会場とオンラインを合わせ580人が参加しました。「改悪に断固反対する」との緊急声明を発出しました。
 
 東京大学名誉教授で認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク理事長の上野千鶴子さんは改悪案を批判し、「国防費を増やすより高齢者の安心安全を守る方が先だ」と訴え。会場とオンラインをつなぎ30人が「怒りのリレートーク」を行いました。
 
 高齢社会をよくする女性の会・大阪の植本眞砂子さんは「介護と医療の保険料で年金の17%。2割負担になれば生活ができない」と強調しました。全日本民医連の林泰則事務局次長が緊急アンケートの中間集計を報告。2割負担になれば「介護施設を退所、もしくは退所を検討する」が29%、在宅サービスの「利用を減らす、中止する」が46%に上りました。
 
 NPO法人井戸端げんき(千葉県)の伊藤英樹さんは「2割負担になれば夫がデイサービスの利用を減らすか介護する妻がダブルワークを増やすしかない」との声を紹介、負担増を批判しました。
 
 日本共産党の田村貴昭衆院議員が参加しました。(しんぶん赤旗 2025年12月6日)