日本共産党の市田忠義書記局長は演説会のため訪れた長崎県佐世保市で派遣切りされ解雇撤回・補償と直接雇用を求めてたたかっているソニー長崎ワールドインテック分会の組合員らと4月5日、懇談しました。組合員ら六人からソニーの工場での労働実態などを聞き取りました。
ソニー長崎ワールドインテック分会の組合員らはソニーのグループ会社・ソニーセミコンダクタ九州(諫早市)で働き一月末で派遣元のワールドインテック(W社)を解雇されました。その後二十人が組合をつくりこれまでに団体交渉や労働局への申請を行ってきました。組合員のなかには二十年間働いてきた人もいるといいます。
分会長の男性(33)は五年四カ月間、同じ工場で働いてきたといいます。「(期限のない)常用雇用だった。偽装請負だったと今労働局に申請している」と話しました。
演説会にも参加した男性分会長は「初めて聞いたけどユーモアがあって印象と全然違った。大企業寄りに法律がなっていると感じている。そんななかで共産党が自分たちの立場に近いと思う」と感想を語りました。
別の男性(33)は四年間働いてきたにもかかわらず派遣切りされました。仕事を失いアパートでの一人暮らしに「本当に大変です」と訴えました。
市田氏は「道理はみなさん側にある。今は苦しいでしょうが歯を食いしばって頑張ることが(解雇撤回・補償に向けた)カギ。また労働者の権利を守るためにも社会と政治を変えることが必要です。これからも一緒に頑張っていこう」と呼びかけました。
懇談には赤嶺政賢衆院議員、田村貴昭、ふちせ栄子両衆院九州・沖縄比例候補、山下満昭党長崎県委員長が同席しました。(2009年4月6日(月)「しんぶん赤旗」)