米軍艦が強行入港した沖縄県石垣島―。日本共産党の志位和夫委員長と寄港に反対した住民との4月11日の懇談で、口火をきったのは、八重山地区労の大濱明彦議長です。市民を代表して抗議や阻止の一連の行動を報告しました。
「車はわざわざ違うゲートから外に出して待たせておきながら、ケビン・メア沖縄総領事は日本の警察を使い、座り込みをしている石垣市議の頭の上をまたぎ、押しのけて強硬的に街に入っていった」と、抗議行動への米側の強硬的な態度を告発しました。
大濱さんは、「兵隊としてではなく一人の人間としてくるなら迎える。米軍に守ってあげますよと言われなくても、今まで平和で仲良くやっているから自分たちでできます」と続けました。志位氏も「軍服を脱げばいい」と応じました。
今回の入港の際、「いしがき女性9条の会」が設置した、入港に抗議する横断幕が盗難にあいました。その後、米軍側が沖縄県警に返還しました。その中で総領事は横断幕を「ごみ」と発言しました。
横断幕が盗まれた同会の大島忠枝事務局長は「友好・親善の目的に来た人が窃盗をして友好的になれるか。警察でぐちゃぐちゃにされた横断幕を見たとき、自分たちの気持ちを踏みにじられた感じがしました」と語りました。
志位氏は最後に、参加した住民としっかり握手。連帯を誓い合いました。(2009年4月12日(日)「しんぶん赤旗」)