九州・沖縄ブロックの衆院候補らによる政府交渉ては、農漁業について5月19日午後、農水雀に要請。今国会に提出されている農地法改悪案について、耕作者が農地を保有する耕作者主義を放棄し、大企業に農地を明け渡すとして改悪をやめるように求めました。
また、汚染米として転用やカビ毒汚染などが相次いで発覚しているミニマムアクセス米の輸入中止、米価と需要安定手当て家畜支援、漁業者への無担保・無保険融資制度なども要請しました。
農水省経営局構造改善課の平川孝弘課長補佐は政府の改悪案について、農地の減少を抑制し、制度の基本を「所有」から「利用」に再構築すると説明。
「今までの所有をまったく無視する話ではなぐ、所有は耕作者と認められた農業生産法人に限られる。利用は耕作放棄が増えているのでいろいろな方々に貸借で農業に参入していたたこうということ」だ、と答えました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年5月21日)
価格補償への制度に戻せ/サトウキビで要請
沖縄県、鹿児島県南西諸島の基幹作物であるサトウキビの経営安定化対策について、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、山口ひろのぶ比例九州・沖縄ブロック候補らは5月19日、農林水産雀に対し、政府の認定農業者制度を廃止し、生産者価格補償方式に戻すよう要請しました。
経営安定化対策の支払い対象は認定農業者と一定面積以上の耕作者とされ、それ以外は三年に限り生産者組合への加入を条件に対象とされています(今年まで)。サトウキビ農家は小規模・零細なのが実態です。再生産が困難となり、生活破たんに直面しています。
「実情を無視したもので農家をつぶすものだ」(渡久地修・沖縄県議)、「大規模農家だけでなく、いまある農家を守っていただきたい」(松崎真琴・鹿児島県議)として、両県の農家の実情を訴えました。
沖縄で六千坪の農地を有する認定農家ですら「もうサトウキビでは食べていけない」と話しているとし、「生産者に見合う価格補償が必要だ」とする農家の切実な声を紹介。川村武俊・与論町議は、「生産意欲を持って、展家を続けられるような政策をとってほしい」と強く求めました。
同対策の三年間の特例は今年で切れますが、同省担当者は「何割もの人がドッとやめるような改正はしない」と答えました。要請には外間ヒサコ衆院沖縄1区候補が参加しました。(しんぶん赤旗2009年5月21日)
三角山は切り崩さない/鹿児島・徳之島ダム建設/農水省が明言
鹿児島・徳之島ですすむ、国営かんがい排水事業「徳之島ダム」建設をめくり、貴重な動植物か生息する「三角山」の樹木が伐採された問題で、農林水産省は5月19日、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、山口ひろのぶ衆院比例候補、松崎真琴・鹿児島県議が参加した政府交渉の席上、「三角山の取り崩しは行わない」と明言しました。事業にあたっては環境対策に配慮してきたが、「三角山については反省している」と説明しました。
三角山の取り崩しをめぐっては、地権者協議会や住民と国との問で「残す」とする約束が交わされていましたが、国はこれをほごにし、樹木の伐採を強行しました。党奄美地区委員会、同徳之島委員会がことし三月末、「即刻中止」を求めて申し入れを行っていました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年5月21日)