「福岡市立こども病院・感染症センター」の人工島移転に反対するシンポジウムが5月30日、福岡市の市民会館で開かれました。
「福岡市立こども病院の人工島移転撤回を求める市民会議」(代表世話人・羽田野節夫弁護士)の主催で、約200人が参加しました。
市男女共同参画推進センター元館長の梁井廸子、小児科医の高木誠一郎、患者家族の佐野寿子、弁護士の野林信行の4氏が報告。病院の現地建て替え費用試算の水増し問題などに批判があいつぎました。
佐野さんは「橋でしかつながっていない人工島では安心・安全な病院はできません。福岡市はこどものいのちを守りたいという現場の患者、家族、医者、市民の声を聞いてほしい」と話しました。梁井さんは「こども病院は市民の誇りとして一番いい形であってほしい。私たちの声をきちんと伝える議員を選びましょう」と話しました。
シンポには日本共産党の田村貴昭、田中みゆき、小林とき子の各衆院比例候補も参加し、共産党、社民党、無所属の市議が紹介され代表が発言しました。
共産党の中山郁美市議は「市長は明らかな公約違反で人工島移転は撤回して当然です。調査特別委員会設置を求める署名を積み上げ、市民運動の力で撤回させましょう」と呼びかけました。
終了後参加者たちは市役所までデモ行進。「こども病院の人工島移転反対。福岡市はこどもの命を守れ」などとシュプレヒコールを繰り返し市民にアピールしました。(しんぶん赤旗九州・沖縄面2009年6月3日)