立っているだけで汗が噴き出す猛暑の8月8日、日本共産党の志位和夫委員長は総選挙応援のため、滋賀県草津、神戸、北九州、福岡の各市を大車輪で駆け巡り、衆院比例候補らとともに、「日本共産党躍進の大きな波を起こしてください」と訴えました。
志位氏は、草津、神戸の近畿比例では「三つの議席を絶対に守り抜いてどうか4議席以上を勝ち取らせてください」と、北九州、福岡の九州・沖縄比例では、「現有1議席を確保するとともに必ず2議席を」と気迫を込めました。 街頭演説ではデッキにも歩道にも大勢の人が。「今度初めて選挙に行くので、前から気になっていた共産党の話を聞いてみたい」(25歳男性)などの思いの輪も広がりました。
この日、移動のJR在来線車中で乗客の握手攻めにあった志位氏。隣に座った女性から「母の見舞いにいく途中だが、こんなに介護をひどくしてしまった政治が憎い。息子も契約社員で、長時間労働しても待遇がひどい。共産党に頑張ってもらわないと困る」と切々と語られたことも紹介し、「絶対に負けられない選挙です」と訴えました。
志位氏は、日本共産党は「大企業にも面と向かってモノをいえる党です」とのべ、自身も直談判に訪れた長浜キヤノンでは、労働者の盆暮れ手当てを出させる部分的改善を勝ち取ったことを報告。派遣で雇い止めにされた草津市の都出文子さん(39)は、「志位さんが労働者の切実な声を聞いて企業にも働きかけてくれていると知って、こういう党を支持したいと思った」と話しました。
滋賀県立大学の女子学生(21)は「米軍に思いやる予算があるなら因っている人に回してほしいと前から思っていたので、志位さんがスカーンと言ってくれてすっきりした」。
志位氏はまた、75歳以上のお年寄りに差別医療を強いる後期高齢者医療制度を告発。各地での空襲の実態にも触れながら、「75歳以上の方々といえば、あの戦争を生き延び、戦後の復興を支えてきた私たちの恩人です。恩人にこういう仕打ちをするとは、まともな政治といえません」と力を込めました。「この恥ずかしい制度は自公政権退場と同時にきっぱり撤廃に」と訴えると、割れるような拍手が起こりました。
「熱い気持ちをごっつ感じた」というのは、行楽帰りに神戸市での演説に足を止めた会社員・加藤健二さん(49)。「選挙で民主党が勝ったとしても、その先『大連立』のような動きにならないとも限らない。そうなると消費税増税など生活が不安。共産党に頑張ってもらいたい」と話しました。 北九州市・小倉駅前で演説を聞いた前田周平さん(20)=専門学校生=は、「オバマ大統領からの(共雇党への)返信に驚いた」といいます。「核をなくすことは世界平和への第一歩だと思う。共産党は憲法9条を守ることに熱意があるという印象。頑張ってほしい」と話していました。
北九州と福岡で赤嶺・田村候補
北九州・福岡両市では、赤嶺政賢九州・沖縄比例候補が「3期9年間、憲法9条を守れ、海外派兵やめよの論戦の先頭にたってきた。九州・沖縄の平和の心を措ぶ政治家として引き続き働かせてほしい。安保条約を廃棄し、対等平等の日米関係を切り開くために頑張りたい」と訴えました。
田村貴昭同候補は、北九州市内の病院に入院していた95歳の女性が七夕飾りに「はやく死にますように」と願いをかけた話を紹介。「血も涙もない自公政治に即刻、退場してもらい、安心の社会保障を」と訴えました。(しんぶん赤旗2009年8月9日)