鹿児島県西之表市・馬毛島を米空母離着陸訓練(FCLP)場および自衛隊基地とすることが日米安保協議委員会(2プラス2)共同文書(6月21日)に盛り
込まれた問題で、日本共産党の松崎真琴鹿児島県議、野口寛西之表市議らは7月7日、防衛省に対し共同文書からの削除を要請しました。赤嶺政賢衆院議員、仁
比聡平前参院議員、田村貴昭九州・沖縄ブロック事務所長が同席しました。
この中で防衛省担当者は、昨年、硫黄島(東京都)で行われた離着陸回数が約2800回に達したことを明らかにしました。しかし、この間題は2日に西之表市で行った小川勝也防衛副大臣による説明会では一切明らかにしていません。
さらに、赤嶺議員が米空軍嘉手納基地(沖縄県)所属機の訓練移転について、北沢俊美防衛相が国会答弁で、馬毛島への移転を示唆したことについてただすと、担当者は回答できませんでした。
また、隣接する種子島の市街地が、騒音基準である70デジベル圏からぎりぎり外れることになっている飛行経路についても、米側ではなく防衛省が作成したものであることも判明。実際の運用で、飛行経路が拡大しない保証は全くないことが明らかになりました。
松崎県議は、「鹿児島県でも全会一致で反対決議があがり、西之表市でも反対の意思ははっきりしている」と述べ、馬毛島の基地化計画にあらためて反対の意思を示しました。(しんぶん赤旗 2011年7月8日)