日本共産党熊本県南部地区委員会は4月15日、八代市の厚生会館で総選挙勝利をめざす演説会を開きました。市田忠義書記局長の「大企業の横暴をきっぱりとただすことができるのが日本共産党です」との訴えに、会場を埋めた参加者は大きな拍手で応えました。
水俣病問題の共産党の取り組みに共感して、芦北(あしきた)町黒岩地区からは地域をあげて参加。水俣病不知火(しらぬい)患者会は対岸の天草の会員らを含めて大型バスを借りて駆けつけました。
橋田芳昭衆院熊本5区候補は「水俣病被害者の声をずばり取り上げられる共産党国会議員を5区で誕生させてほしい」と呼びかけ。田村貴昭同九州・沖縄ブロック比例候補は「九州は、自然エネルギ一使用率ベスト10に3県が入っている。『原発ゼロは九州から』の仕事を国会でさせてほしい」と訴えました。
市田氏は「二度と水俣病の被害を繰り返させないためにも国の責任で被害の全体を明らかにする必要がある」とのべるとともに、横光克彦環境副大臣の「患者掘り起こしは慎んでほしい」との発言を「大企業の横暴をきっぱりとただすことのできない民主党政治の本質の現れ」と批判。「日本共産党は、最後の1人の救済まで国とチッソが責任を持てと、力を合わせ全力を尽くす」とのべ、大きな拍手に包まれました。
市田氏は、消費税増税に頼らない社会保障拡充と財政健全化の道筋を示した日本共産党の提言と党の不屈の歴史を紹介し、「政治の行き詰まりを打破する展望を示す唯一の党、日本共産党を大きく躍進させてください」と訴えました。(しんぶん赤旗 2012年4月15日)