日本共産党の田村貴昭衆院九州・沖縄ブロック比例候補は9月21日、九州北部豪雨から2カ月が過ぎた熊本県阿蘇市を訪れ、仮設住宅をはじめ被災者らを見舞いました。東奈津子衆院3区候補らが同行しました。
阿蘇外輪山の北東、同市一の宮町手野の自宅が土砂災害で全壊したため、仮設住宅に身を寄せている倉岡千賀子さん(56)。4畳半2間と6畳一間に、夫と義母、息子夫妻、高校生の娘、2歳と4歳の孫の4世代8人で生活しています。収納スペースも十分にないので、入りきらない衣類がタンスの上に重ねられ、屋外の軒先には衣装ダンスが出されていました。義母のミヨ子さん(81)は「孫(31)が3交代の仕事で夜遅く帰ってきても、食事した後でないと私たちの布団は敷けません」と話しました。
田村氏は「いくらなんでも8人で住むのはありえません。国会議員を通じて国にも改善を迫っていきたい」とのべました。
阿蘇の代表的な温泉郷のある内牧で文房具店を営む松谷亮さんは、被災を機に廃業してしまった店がすでに出ているなど、観光でも打撃から立ち直りきれていない現状を語りました。(しんぶん赤旗 2012年9月22日)