日本共産党の田村貴昭衆院九州・沖縄比例候補は10月4日、航空自衛隊新田原(にゅうたばる)基地(宮崎県新富町)への飛行教育訓練の移転計画をめぐり新富町と、宮崎市など周辺の2市1町を訪ね懇談しました。自治体側は、騒音被害や危険性の増加をあげ、こぞって反対を表明しました。松本隆衆院1区候補らが同行しました。
計画はF15戦闘機10機と人員130人を追加配備するもの。地元・新富町と西都市議会が受け入れ反対を議決しています。
宮崎市
宮崎市では戸敷正市長が反対の意思を示したとして竹迫正明危機管理課長は、近隣自治体と連携して対応する考えを表明しました。
高鍋町
高鍋町では小澤浩一町長が応対しました。過去の墜落事故の例をあげて「住民の安心・安全が第一だ」と強調。住民の声を国や基地に伝えていくと話しました。
新富町
新富町では懇談中も訓練機が役場近くを飛行。そのたびにごう音で会話がかき消されました。河野裕防災基地対策課長は、今回の計画が町にとって「寝耳に水」として、町長も議会も「受け入れられない」と反対していることを説明しました。
西都市
西都市の阿萬浩総合政策課長は「(今ある騒音を)何とかしてくれとの声を聞いている」と述べ、訓練内容の情報開示を求めていきたいと話しました。
田村氏は「住民の安心・安全を守るために党としても協力したい」と述べました。(しんぶん赤旗 2012年10月6日)