集落を取り囲むようにオスプレイのためのヘリパッド(離着陸帯)建設が計画されている沖縄の東村高江。隣接する米軍北部訓練場では、すでに日常的に身勝手なオスプレイ訓練が繰り返されています。
「24時間体制の座り込みはつらい。安心し、納得してここで暮らしたい」と、「ヘリパッドいらない住民の会」の伊佐育子さんは、日本共産党国会議員団の沖縄米軍基地・オスプレイ問題調査団を前に、声を詰まらせました。
「へこたれずに」
仁比聡平参院議員は「皆さんが座り込みをはじめたからこそ、たたかいが広がった。どうしてもヘリパッド工事をとめなければならないと決意を新たにした」と激励しました。住民の会の安次嶺雪音(あしみね・ゆきね)さんは「私たちの問題を取り上げてくれる仁比さんが国会に戻り、ここに来てくれた。うれしい」と目じりの涙をぬぐいました。「多くの人のバックアップがあってへこたれずにがんばれる」。佐久間務さんはこう語り、調査団の全員と固く握手を交わしました。
「あなたですか。ここでも話題になっていますよ」。辺野古のテント村(名護市)で、米軍新基地建設に反対する「ヘリ基地反対協」の安次富(あしとみ)浩共同代表は吉良議員と名刺を交換しました。
米軍と日米両政府の暴走と対暗(たいじ)するたたかいの現場ではどこでも、日本共産党議員の奮闘や、参院選での躍進が話題になりました。
ヘリパッドからわずか370メートルの位置に暮らし、オスプレイの低空飛行訓練に苦しめられている泉忠信さん=宜野座村城原区在住=は「赤嶺さんにも国会で取り上げてもらった。村やみなさんの取り組みのおかげでオスプレイが自宅上空を飛ぶ回数は最近減りました。心強い限りです」と語りました。
立場超えて共闘
調査団は、仲井真弘多県知事や當山宏嘉手納町長、辺野古への新基地建設反対を貫く稲嶺進名護市長と懇談。日米両政府への批判の声がどこでもあがりました。
仲井真知事は、「安保容認の立場だが、応分の負担をはるかに超えている」「よく落ちる飛行機(=オスプレイ)では話にならない」と表明。當山町長は「嘉手納町はもともと保守的な地域。しかし基地問題では、町や町議会が同じ認識で一致している」と語りました。
日米安保条約にたいする立場を超えて、オスプレイ配備反対・撤去、新基地建設反対での一致点での共闘が広がっています。
自冶体、住民団体との懇談を終えた赤嶺政賢衆院議員は決意を新たにしました。
「住民の願いによって立つ日漆共産党の躍進が現場のたたかいを励ましています。私たちも現場のたたかいに励まされ、国会で全力をあげたい」(しんぶん赤旗 2013年9月19日)