「新基地建設ノー」という県民総意を無視した沖縄防衛局のボーリング調査への抗議・監視行動が続く沖縄県名護市の辺野古海域で9月25日、監視船「平和丸」の直前を、米海兵隊の水陸両用強襲車の隊列が走り抜けました。
「平和丸」は沖縄防衛局が設定した新基地建設のためのボーリング調査への抗議・監視行動を排除するために法的根拠の不明な「立ち入り制限区域」の外側を調査、漁港に戻る途中でした。その眼前をキャンプ・シュワブの海岸から「出撃」した5両の水陸両用強襲車が、洋上から辺野古沖に接近する強襲揚陸艦「ジャーマンタウン」(長崎県・米海軍佐世保基地所属)に向かって前進。車列は黒煙と水しぶきを巻き上げながら一時、「平和丸」に接近しました。
米海兵隊の水陸両用強襲部隊はこの間、集団的自衛権行使による「海外での武力行使」を視野にした陸自部隊と強襲作戦の共同訓練を国内外で繰り返し実施しています。
「平和丸」の海上調査に同行していた日本共産党の田村貴昭九州沖縄ブロック事務所長は「米海兵隊の動きは、オスプレイや水陸両用強襲車を導入して佐賀空港や長崎県相浦駐屯地を拠点に強襲作戦を担おうとしている自衛隊とも連動している。“新基地建設ノー”は全九州のたたかいでもある」と力を込めました。(しんぶん赤旗 2014年9月26日)