日本共産党の仁比聡平参院議員、田村貴昭衆院議員は5月30日、鹿児島県の荒木耕治屋久島町長を訪れ話した後、松崎真琴県議とともに地元の渡辺博之町議の案内で、爆発的噴火をした口永良部島の住民が避難する屋久島内の避難所2カ所を訪ねました。
仁比、田村両議員は、「安心した避難生活が送れるようにするのに力になれればと思ってきました」と被災者に声をかけ、状況や要望を聞き取りました。
口永良部島本村区から屋久島町宮之浦の縄文の苑に避難してきた女性(72)と女性(65)は、農作業中に噴火に遭遇。鍬(くわ)や植え付けしようとしていたカライモ(サツマイモ)を放り投げて島内の避難所・番屋ケ峰に一時避難。その後、フェリーで屋久島に避難しました。
「今はカライモやガジュツ(漢方薬用植物)の植え付け時期。避難が長引けば死活問題だ」と話します。
「梅雨に入る前に植え付けしないといけない。本村は実害があるわけではない。その時期だけでも帰らせてもらいたい」と声をそろえました。
島内で民宿を経営する傍ら、生コン工場で働く男性(60)は、「工場は火砕流の降りてきたすぐ近くにある。大丈夫かどうか」と心配します。
同工場は昨年8月の噴火で立ち入りが制限され、作業員は許可を受けて入っていました。畠さんは、当日は畑でニンニクの収穫を行っていた時にドーンという音と同時に噴煙が上がり、地面を這うように火砕流が来るのが見えたと語ります。
「23日の地震では震源が浅く、危ないということで車も上に上げた。それもどうなっているのか気がかり。一日でも早く帰りたい」と話しました。
田村議員は、「お体を大切にされて、要望があれば声をかけてください。必要なことは国会を通じて政府に求めていきたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2015年5月31日)