日本共産党の田村貴昭衆院議員と、いせだ良子参院比例候補は6月22日、党熊本県委員会のメンバーとともに熊本県の国営立野(たての)ダム(南阿蘇村、大津町)の建設に向け、仮排水路工事などが進められている問題で現場を調査しました。
(動画はコチラ)
立野ダム計画は、国の天然記念物・北向谷(きたむきだに)原生林(同県大津町)はじめ、世界文化遺産をめざす貴重な自然環境を破壊し、想定外の洪水には対応できす被害を拡大させる可能性もあると指摘されているものです。
国交省九州地方整備局立野ダム工事事務所の宮成秀一郎所長は仮排水路の通水を「来年秋ごろに予定している」と説明しました。
田村議員はダム下流域の治水対策について、「九州北部豪雨災害(2011年7月)なみの流量でも、調整池や堤防整備、川幅の拡幅、河床の掘削など、河川改修で十分対応可能。ダムによらない治水は、熊本では住民運動による川辺川ダム(相良村)計画中止の経験もあり、時代の流れでもある」と指摘。流木や岩石がダムの放流口をふさぐ問題などは解決できないとして、「ダム本体工事に着手させてはならない」と強調。「問題点を一つひとつ、国会で検証し、ただしたい」と述べました。
調査には、山本伸裕県議、荒木俊彦・大津町議、小林久美子・菊陽町議らが参加しました。(しんぶん赤旗 2015年6月23日)