日本共産党の田村貴昭衆院議員は8月18日、北九州市の有人離島の藍島(あいのしま)で、ひびき灘漁業協同組合の中村國彦・藍島支所長(68)から離島振興への要望を聞き懇談しました。
藍島は、小倉北区砂津港の市営渡船場から約17・3キロ沖の響灘に浮かぶ細長い島で、旅客船では35分ほどかかります。島の周囲13・2キロ内に277人(2010年国勢調査)が住み、基幹産業は漁業です。懇談には日本共産党の八記博春、大石正信両市議が参加しました。
ひびき灘漁協の副組合長も務める中村支所長は、砂津港の最終便が午後5時30分出港のため、フルタイムでの勤務や学生のクラブ活動も勉強も市街地では困難と指摘。切実な生活航路の確保を切に求めました。
島の海岸沿いに漂着するゴミの処理問題も深刻です。中村氏は「国内外から流れ着いたゴミは手つかずの状態。漁協でゴミ処理をするにしても半端な量ではない」と窮状を訴えました。
中村氏は「皆さんの力を借りて離島振興対策の充実をお願いしたい」と要望。田村氏は「離島であるがゆえの格差は絶対にあってはならないこと」とのべ、「党国会議員団離島振興プロジェクトチームなどで奮闘したい」と応じました。
懇談後、島内で取り組まれているアワビ、クルマエビ養殖現場を視察しました。(しんぶん赤旗 2015年8月20日)