来年1月20日告示(29日投票)の北九州市議選勝利で、現有9から10議席へ躍進をめざす日本共産党福岡県委員会は12月10日、小池晃書記局長を同市小倉北区に迎えて大演説会を開きました。会場の北九州ソレイユ大ホールは2階席まで入り、熱気に包まれました。
小池氏は、環太平洋連携協定(TPP)の承認や年金カット法案、刑法が禁じるカジノの解禁など連日、強行採決を繰り返す安倍政権について「国民の反対の声に耳を傾けないからこそ民意を踏みにじって暴走するしかない」と指摘。戦争法を強行した上、内戦状態の南スーダンに武器使用を認めた自衛隊を派遣したことにも触れ、自衛隊員が最初に殺し殺される事態をつくらせないため撤退させるまでたたかうとのべ、「憲法改悪ストップへ本気でたたかう日本共産党の10議席を必ず勝ち取り、安倍政治打倒で北九州市から新しい政治をひらこう」と力を込めました。
市政問題に話を進めた小池氏は、自民党単独推薦の市長が国の悪政と一体で、下関北九州道路(第二関門橋)計画など無駄な大型開発を推進し、介護保険料値上げをはじめ市民に痛みを強いていると告発し、その市政と厳しく対決する党市議団の役割を力説。子ども医療費助成拡充を実現させるなど市議団の実績を紹介しながら「くらしを守る本気の野党が市議会にどうしても必要です」と強調しました。同時に来たるべき総選挙での勝利を呼びかけました。
福岡県で市民と野党の共闘実現に力を尽くしている唐崎裕治元大学教授が来賓あいさつし、「安倍政権の暴走を必ず止めるため、みなさんと手を合わせ頑張りたい」と語りました。
演説会では、市議選で、10議席奪還し過去最高の議席占有率の獲得をめざす各予定候補がリレーで決意。大きな声援と拍手をうけ、「命とくらしを守る宝の議席、10人の市議団誕生へ力をお貸しください」と訴えました。
衆院小選挙区に挑む田村貴昭(福岡10区)、真島省三(同9区)、北野雄一郎(同8区)の各予定候補が決意表明。「消費税増税、年金カットを押しつける安倍政権に今度こそピリオドを」(田村氏)、「国会議員と市議団躍進を実現し、もっともっと地方で要求実現に働かせてください」(真島氏)と呼びかけました。(しんぶん赤旗 2016年12月11日)