空調無く外より寒い 福教大 老朽学生寮に予算を 田村議員が現地調査

学校職員と懇談する(左から)新留市議、田村、山口、植木、しんどめ候補の各氏=6日、福岡県宗像市

学校職員と懇談する(左から)新留市議、田村、山口、植木、しんどめ候補の各氏=6日、福岡県宗像市

 日本共産党の田村貴昭衆院議員は2月6日、福岡県宗像市の福岡教育大学(国立大学法人)を訪ねて学生寮を調査しました。しんどめ清隆衆院福岡4区候補、山口律子県議、植木隆信、新留久味子両宗像市議らが同行しました。
 
 学校職員と寮務委員会役員の学生らの案内で、築50年あまりの男子寮、女子寮の壁のひび割れや天井の穴をふさいだ跡などを調査。女子学生から「(エアコンが無く)冬、屋内の気温が外気温より低くて寒い。夏は扇風機から熱風が出る」「2部屋ごとに1200Wの配電なので、ドライヤーなどを使うと毎晩のようにブレーカーが落ちる」との実情を聞きました。
 
 職員との懇談で田村氏は「設備を充実させるための予算などについてお伺いしたい」「子どもの貧困が問題となっている。寮に入らざるを得ない学生の経済状況が分からないだろうか」と尋ねました。
 
 全学生の半数が奨学金を受けていることや宿舎に国の補助金がないこと、大学運営費交付金が一昨年まで毎年3000万円弱削られていたことなどを聞き取りました。
 
 調査後、田村氏は「夏場にサッシを閉めて寝られないのは過酷だし防犯上も問題。命と健康に関わる問題なので文部科学省に働きかける。交付金削減はとんでもない話で予算確保を国に要求したい」と語りました。(しんぶん赤旗 2017年2月8日)