日本共産党の田村貴昭衆院議員は7月13日、九州北部を襲った豪雨で被災した大分県日田市と福岡県朝倉市を訪れ、観光・旅館業関係者から被災の影響について聞きました。
日田市では、大谷敏彰、日隈知重の両市議とともに日田市観光協会の木下周事務局長と懇談。ほとんどの観光施設が営業を再開する一方で「JR久大本線と日田彦山線が被災し、集客に大きな影響が出ている」との状況がだされました。
田村氏は「鉄道の復旧に関しては、国の支援がカギになります。被災した久大本線と日田彦山線の早期復旧を政府に働きかけます」と述べました。
朝倉市杷木の原鶴温泉では、原鶴温泉旅館協同組合の庄崎茂事務局長から「筑後川の鵜(う)飼いができなくなり、物産館も営業再開の見通しがない状態です。報道による影響や『行くまでが心配』との声もあり、キャンセルが相次いでいます」との話を聞きました。
田村氏は「観光・旅館業には、地元の経済を支える大きな役割があります。廃業に追い込まれることがないように、現地へのアクセスなどの正確な情報発信を政府に求めていきたい」と応じました。
日田市では、濁流によって流された久大本線の橋梁(きょうりょう)や小野地区と大鶴地区で山肌が大きく崩落した現場を確認し、住民から被災状況を聞きました。(しんぶん赤旗 2017年7月14日)