まるで雷 通過時ごう音 騒音・振動問題で田村議員ら調査 九州新幹線・熊本

九州新幹線騒音・振動問題で調査2 日本共産党の田村貴昭衆院議員は7月21日、熊本県八代市の九州新幹線沿線の騒音・振動問題の調査を行い、自治体担当者と沿線住民から被害実態や要望を聞き取りました。はしだ芳昭衆院熊本4区予定候補、笹本さえ子市議、はしもと徳一郎市議予定候補が同行しました。
 
 八代市が2013年から行っている調査(10カ所・19地点)では、騒音の環境基準を超える地点が上下線沿線合わせ10地点(16年調査)あります。同市はJR九州と鉄道運輸機構に対し、調査と騒音軽減の抜本的対策を申し入れていますが、未対応です。
 
 騒音は、ダイヤ改正でスピードアップ(最高260キロ)した13年以降増したと考えられ、住民からの苦情も増えています。
 
 環境基準値を超える沿線に住む64歳の男性は「窓の二重化やエアコン設置などで助成してもらいましたが、コンクリートのひび割れや壁の隙間など被害が増え、昨年の地震以降は、列車の通過時に雷のようなごう音がします」と被害実態を語りました。
 
 田村氏は、「住民の安心できる生活を奪ってまで利便性を高めるのは間違いであろう。国会に持ち帰り、国交省、環境省に対応を要請したい」と答えました。(しんぶん赤旗 2017年7月23日)