ダム建設に不安と怒り 熊本・立野ダム 地震・水害想定なし

立野ダム建設問題で九州地方整備局に申し入れ=12日 熊本県の「立野ダムによらない自然と生活を守る会」など3団体は1月12日、国営立野ダム(南阿蘇村、大津町)建設問題で、国土交通省九州地方整備局河川部(福岡市)を訪れ、申し入れました。立憲民主党の矢上雅義、日本共産党の田村貴昭の両衆院議員が同席しました。
 
3団体が国交省をただす
立民・矢上氏、共産・田村氏が同席

 
 熊本地震で崩壊したダム水没予定地での、地滑り・山腹の崩落などの土砂対策、ダム放流口をふさぐ流木、土砂・岩石などの想定、阿蘇ジオパーク(地質遺産)への影響などをただしました。永松義敬調査官らは「適切に対処する」などと住民らの疑問に答えない回答に終始しました。
 
 田村議員は申し入れ後、ダム完成後に貯水して検証する「試験たん水」時に地震、大水害が重なった場合などを想定せず、無責任な態度だと指摘し、「住民の懸念は当然だ」と述べました。
 
 「守る会」の中島康代表、「県議の会」の山本伸裕(日本共産党)、岩中伸司(新社会党)、岩田智子(民進・県民クラブ)の各県議、「熊本市議の会」の山部洋史(日本共産党)、田上辰也(市民連合)、村上博(市民連合)の各市議らが参加しました。(しんぶん赤旗 2018年1月13日)