農地復旧負担重い 九州北部豪雨 田村・真島氏が調査 福岡・朝倉

朝倉市の農業被害復旧状況の現地調査=2月1日② 九州北部豪雨から間もなく7カ月を迎える福岡県朝倉市で、農地の早期復旧に向け、日本共産党の田村貴昭衆院議員と真島省三前衆院議員は2月1日、被災農地を視察し、JA筑前あさくらの職員から復旧について聞き取りをしました。高瀬菜穂子、山口律子両県議が同行しました。
 
 田村氏は「水田などを復旧していくうえでの問題を聞かせていただき、議会での論議にいかしていきたい」と述べました。職員らは、水田から撤去した膨大な土砂の搬出先がない問題について水田の一部を仮置き場とする計画を説明。すでに行われた7件の入札のうち6件が入札不調となるなど工事が進まない現状を語りました。
 
 真島氏は「農業ボランティアについて今後のニーズはどれくらいあるのか」と質問。職員は、復旧への費用負担が重く、要望が増えているとし「(党や労働組合の)共同センターも協力していただいている。横の連携を取りながら、2月、3月で力を入れてやっていきたい」と答えました。
 
 「農機具購入や土壌改良をして再開したくとも農地が復旧しておらず、補助金の申請期間延長を」「災害から立ち直るための補助に事業効率化や6次化などの成果目標を求められるのがきつい」「コンテナや手持ち草刈り機などが農業以外にも転用出来るとして補助の対象にならないのは問題」――など制度が実態に合わないことが明らかになりました。(しんぶん赤旗 2018年2月3日)