日本共産党の 田村貴昭衆院議員は3月10日、新燃岳(宮崎、鹿児島両県境)の降灰で、農作物への被害が深刻な鹿児島県霧島市に入り、宮内博、前川原正人両市議とともに被災農家を見舞い、実情や要望を聞きました。
シイタケを栽培する男性は、「新燃岳の火山灰の粒子は細かく、完全に取り除くことは難しい」と話します。
キャベツや白菜は葉の間から灰が入り込み、洗っても取り除くことができません。収穫する刃物も傷みます。生産者の男性は、「売りものにならなければ、廃棄するしかない。新燃岳の降灰被害に対しても所得を保障する制度をつくってほしい」と要望しました。
肉用牛繁殖農家の男性は、5月に収穫予定の牧草について、「火山灰は雨が降っても完全に流れることはない。牛が食べれば胃に蓄積され、食欲不振や反芻(はんすう)への影響も起きます」と話しました。
田村氏は「被害状況が良くわかった。国と県、市が対策を打つように強く求めます」と励ましました。(しんぶん赤旗 2018年3月12日)