宮崎県で盗伐被害が多発している問題で日本共産党の田村貴昭衆院議員が8月2、3の両日、現地調査と被害者、県、宮崎市、県警からの聞き取りを行いました。
田村氏は2日、宮崎市、日南市の盗伐被害現場を調査しました。宮崎市の現場では知らない間に伐採業者に杉を切られた被害男性(73)が説明。森林を大切に管理し、別の伐採業者に売る予定だったところを盗伐の被害にあったと訴えました。「これだけ雑木や雑草が生い茂れば、再植林するのに全て刈らなければいけないが個人ではどうしようもない」と語りました。
被害者からの実態と要望の聞き取りでは口ぐちに「切られた土地に再植林をしてほしい」「犯人を捕まえて」「賠償してほしい」「誰がどのように関わって切られたのか明らかにして」と訴えました。田村氏は「伐採届けを確かめもせずに許可してきた市町村の責任は大きく、警察が犯人を捕まえる気が無いのも問題だ。皆さんの声を農水大臣につきつけていくので力を合わせて頑張ろう」と語りました。
3日は、宮崎県環境森林部、宮崎市農政部森林水産課から盗伐根絶の取り組みや被害件数などについて聞き取りをしました。田村氏は、県が農水省に報告した市民からの相談件数以上に被害者がいるのではないかと指摘。「被害の実相をつかみ、被害者の立場に立った行政であるべきだ」と求めました。(しんぶん赤旗 2018年8月5日)