鹿児島県の奄美諸島で台風24号による被害を調査していた日本共産党の田村貴昭衆院議員は10月1、2の両日、幸千恵子・徳之島町議とともに徳之島の徳之島、伊仙、天城の3町の被災箇所を訪れました。屋根が吹き飛ばされ、破損した家が多く、口々に行政の支援を訴えました。
伊仙町で自宅の屋根が吹き飛んだ嶺秋丸(みね・あきまる)さん(67)は「ここに住んで40年、こんなことは初めて。家財道具も家電製品も水浸し。できるならばこの場所で再建したい。国や行政には、ぜひ支援をいただきたい」と語りました。
徳之島町の屋根が飛ばされたアパートの経営者は「8戸の全居住者には、転居先もあっせんして退去してもらった。再建するかどうかはまだ決めていないが、費用も相当かかる。行政の支援を求めたい」と話しました。
天城町では大久幸助町長が「よく来ていただいた」と被災状況を説明。「住宅、牛舎、ビニールハウスの被災等、町も島全体も甚大な被害。サトウキビは3町全体で約3トンの影響で、ビニールハウスは同じく約13億円の被害。農業被害は今後増えるかもしれない」と述べ、「サトウキビの倒伏による農家の減収が予想される。次の作付けに際して、資材や肥料などの支援があるとありがたい」と話しました。
田村氏は「被災者の立場と要求に寄り添った支援を国に求めていきたい」と答えました。
徳之島町では、幸野善治副町長らが応対し、被災状況を述べました。(しんぶん赤旗 2018年10月3日)