来年の統一地方選・参院選の連続勝利をめざし、日本共産党福岡県委員会は10月21日、福岡市内の舞鶴公園で、記念講演に小池晃書記局長を招いた第19回福岡県赤旗まつりを開催しました。秋晴れのもと、小池氏が「この福岡から、民意などどこ吹く風の安倍政権に厳しい審判を下そう」と訴え、新しい政治の展望を縦横に語ると、前回を上回る6000人超が参加した会場は熱気と拍手に包まれました。
仁比そうへい参院議員・参院比例候補は「沖縄の『あきらめない民意』を広げ、一緒に安倍政権を終わらせる時代を切り開こう」と力強く訴え。田村貴昭衆院議員は「原発ゼロののろしを九州から上げていこう」と呼びかけ、かわの祥子参院福岡選挙区予定候補が訴えました。中間選挙・統一地方選の候補者が壇上に勢ぞろいし、代表して高瀬菜穂子県議予定候補と中山郁美福岡市議予定候補が決意表明。「市民連合ふくおか」の片山純子さんと福岡市長選(11月4日告示、18日投開票)のかみや貴行予定候補が連帯あいさつしました。
小池氏は、沖縄県知事選での「オール沖縄」の玉城デニー候補の勝利で強権政治の破綻が明瞭となった安倍政権に対し、「参院選1人区で本気の共闘を実現しよう。福岡のような複数区では、野党が競い合ってたたかうことで、自公とその補完勢力を敗北させ、少数に追い込もう」と訴え、日本共産党躍進の意義を語りました。比例票で850万、福岡で40万以上を獲得し、比例候補7人全員の当選で、国会での憲法の守り手の仁比候補と、4年前の衆院選で麻生太郎財務相と一騎打ちで奮闘したかわの候補の勝利を訴えました。
小池氏は、福岡県政が総事業費約6千億円に上る大型開発を優先する一方で、社会保障や教育予算を切り捨てていることについて、「14校もの県立高校削減は全国最悪。五つの県立病院の廃止・民営化も大問題だ」と厳しく批判しました。
その中で、制度開始以来初となる後期高齢者医療制度の保険料引き下げや、市町村の学童保育利用料の減免制度に都道府県として全国初となる県の助成を約束させるなど、共産党県議団の豊かな実績を小池氏が紹介すると、「素晴らしい」の声と拍手が起こりました。
小池氏は「県議会で悪政を主導する自民・公明を減らし、共産党を増やせば県政は大きく変わる」として、来年の県議選で、交渉会派入りできる5議席以上を訴えました。
小池氏は、航空自衛隊築城基地(築上町など)の第8航空隊と米軍との共同演習が増加していると指摘し、さらに防衛省が計画する同基地滑走路の延長が実現すれば「米軍との共同演習が激化する。住民の命と暮らしを脅かし、福岡県を海外への出撃拠点にすることは絶対に許されない」と批判。今秋のたたかいで、安倍政権による来年10月からの消費税10%増税反対とともに、9条改憲・大軍拡阻止での協力を呼びかけると、会場は大きな拍手で応えました。(しんぶん赤旗 2018年10月22日)