森林盗伐 田村衆院議員が現地調査 「金で解決」許せない 宮崎・えびの

宮崎盗伐調査=9日、えびの市寺所有の杉も大規模伐採
日本共産党の田村貴昭衆院議員は12月9日、宮崎県えびの市を訪れ、森林盗伐被害現場を調査しました。日本共産党の西原政文市議と西原義文市議(功徳会)、遠目塚文美市議(すずらん会)が同行しました。

伐採現場は、道路から死角になるような山の奥の方が違法に伐採されていました。現場では4件の被害があり、山のふもとにある寺が所有する杉も大規模に伐採されています。

住職(71)は境界の確認をしたが、無視して切られたと言います。9月に伐採が行われ、11月に山の掃除をしに来た時に盗伐に気付いたと話しました。「人の山を切るなんて罰あたりだ。仲介者からは、一本1000円くらい払えばいいでしょと言われた」と語りました。

住職の隣の土地を所有する女性(66)は「お金の問題じゃない。祖父の代から受け継いで、家を改修するのに使う予定だったので、『お金で解決するしかないですね』という伐採業者の言葉が許せなかった。山の下に民家があるので、亡くなった母は山が崩れて岩が落ちるんじゃないかと心配していた」と話しました。

田村氏は、「お金で解決できる問題じゃないというのが大きい。国会質問後、農水副大臣が宮崎の盗伐現場を確認し『警察の取り締まりを徹底するよう言ってきた』と話していたが、まだ盗伐が起こっているということを国会で追及していきたい」と語りました。(しんぶん赤旗 2018年12月12日)