農民運動全国連合会(農民連)女性部は2月6、7の両日、第30回総会を東京都内で開き、「農業女性の輪を広げ、憲法を守り、家族農業の10年を成功させよう」をスローガンに掲げ、生産や経営を守る取り組みについて交流しました。
講演した小松泰信・岡山大学大学院教授は、農業は世代を超えた超長期の視点に立った、社会の基礎を支える取り組みだと強調。価格保障・所得補償で経営の安定化を図り、生産者と流通業者、消費者の同盟を確立していこうと呼びかけました。
特別報告として「農民と農村で働く人々の権利のための宣言」の採択や災害からの復興などについて発言がありました。
久保田みき子副部長は、農民連も加わる国際農民組織「ビア・カンペシーナ」が、女性への差別や暴力をなくし、ジェンダー平等に取り組んでいると紹介し、「家庭、コミュニティー、組織のなかで運動を進めていこう」と呼びかけました。
討論のまとめで藤原麻子事務局長は「国連『家族農業の10年』を成功させる取り組み、家族農業の多様な姿の大切さが示された」と述べ、「権利宣言」が国際ルールとなるよう草の根から奮闘しようと訴えました。
沖津由子部長、藤原事務局長(いずれも再任)ら役員を選出しました。
総会では日本共産党から紙智子参院議員が、懇親会では田村貴昭衆院議員がそれぞれあいさつしました。(しんぶん赤旗 2019年2月8日)