栄養ある温かい食事を 田村議員ら被災調査 佐賀・武雄

IMG_7578 大雨と河川の氾濫で大規模浸水した佐賀県武雄市北方町で1日、日本共産党「九州北部大雨災害対策本部」の田村貴昭事務局長・衆院議員、仁比聡平前参院議員、真島省三前衆院議員、井上祐輔県議が被災者から状況を聞き取りました。
 
 県によると、同市の床上浸水は522軒、床下浸水は329軒で継続集計中です。5カ所の避難所に38世帯87人、うち同町3カ所に31世帯78人が避難しています。同町の独り暮らしの女性(96)が、高さ約1・5メートルまで浸水した自宅で溺れて死亡しました。
 
 旧北方町の日本共産党町議を7期務めた田崎以公夫さん(87)は「防災無線の音が小さく、雨で聞こえなかった。死者が出て断腸の思いだ」と語りました。
 
 田崎さんの案内で避難者や住民を訪ねました。老人福祉センター「長寿園」には8月31日現在、11世帯29人が避難。市職員は、食事提供の苦労や、独り暮らしの高齢者が多いことを話しました。
 
 家の片付けに2週間はかかるという女性ら家族に、田村氏は「栄養のある温かい食事が提供されるために、行政に手を打ってもらうように言います」、仁比氏は「自立できるまで行政が支援するように求めます」と声をかけました。
 
 高野地区の新興住宅の男性(30)は、新築3カ月で浸水し、エアコンの室外機1台、電気温水器、自動車1台が被害に遭ったといいます。別の男性は、新築1年で1階が水に漬かり「処理することが山積み。ここに住めるかどうか…」とため息を漏らしました。(’しんぶん赤旗 2019年9月2日)