メガソーラー建設中止せよ 美しい里山残そう 田村・真島氏ら調査 大分・臼杵

大分臼杵 メガソーラー調査 (1) 大分県臼杵市野津町の住民が中止を求めるメガソーラー建設計画について日本共産党の田村貴昭衆院議員と真島省三前衆院議員は9月4日、現地を調査し、住民の声を聞き取りました。堤栄三県議、広田精治市議らが同行しました。
 
 計画は周囲に田畑が広がる広大な森林約70ヘクタールを伐採し、出力50メガワットの大規模太陽光発電所を建設するというもの。周辺六つの自治会が反対を表明し「美しい里山を残そう」と行政への陳情・請願を重ねています。
 
 田村氏らは宮崎輝家一ツ木区長らの案内で計画地の森や各所で流れ出る湧水(池)、その豊富な湧水を利用して谷あいに広がる田んぼなどを視察。夜には一ツ木、笹枝両地区が呼びかけた集会に参加して声を聞き取りました。
 
 住民から「一番の心配は田んぼに引いている水がどうなるかだ」「一度壊れた自然は取り戻せない」など環境破壊による農業・暮らしへの影響、災害発生の不安とともに企業側が住民に「何を言おうと100%できる」「損害賠償してもらう」など威圧・脅迫した実態などが語られました。
 
 真島氏は「各地で乱開発が問題になり、全国市長会や知事会が住民理解を得るためのルール作りを要望している」と述べ、国の動向を報告。田村氏は「環境を壊し、農業用水を失わせ、災害を引き起こすような開発や事業者が住民と十分なコミュニケーションをとっているのかは放置できない問題で国の責任は大きい。みなさんが大きな声をあげていただき、われわれも力を尽くしたい」と応じ、住民を激励しました。
 
 集会に先立ち田村氏らは中野五郎市長を表敬訪問し、この問題についても意見交換しました。(しんぶん赤旗 2019年9月6日)